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住宅の電化製品化(1)

2013.02.28

「最近の家はプラモデルみたいだ」

「最近の家は電化製品みたいだ」

そんな嘆きを皆さん一度はされたことがあるのではないでしょうか?

では、日本の住宅がプラモデル化・電化製品化した日はいつなのか?

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1960年代、住宅をポスト高度成長期の牽引産業にしようと考えた男がいました。

その名は『内田元享』。

通産省官僚の内田は自動車産業や家電産業の育成担当をしていた経験もあり、

住宅もまた自動車や家電のように部品化・大量生産化することで

工業製品化できる可能性を考えていました。

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この内田の考えを見事に実現したのが

じゃじゃん!日本住宅公団!!

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発注者としての公団が需要の集約化、設計の標準化をはかることで、民間企業に量産をスタートさせ、

その結果として広汎な庶民の潜在的な需要にマッチした住宅供給を軌道にのせてゆくことに成功しました。

これにより、ニュータウン開発や団地形成が活発になってゆきます。

しかし、ニュータウンや団地という概念も当初は頓挫しかかりました。

なぜなら、見知らぬ者同士が集まっていきなりコミニケーションをとることは難しく、

隣人同士でのトラブルが起こるようになったのです。

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これに対して住宅産業は技術的な手法での解決を目指しました。

まず水道・ガス・電気といったシステムを充実することを皮切りに”共用”という概念を消し去りました。

これより先、住宅において優先されるべき事項の中で「他のモノに頼らない自足性=外との隔絶」というものが

キーワードの一つとなってきました。

耐震化、耐火もしかり、

最近流行の太陽光発電も”エコ”とか”経済的”というのは実は二の次で

「他のモノに頼らない自足性」というのがキーポイントな気がします。

こうして住宅は”破綻したコミニケーション”という底なしの穴を埋めるべく技術的改良を繰り返し、

摩訶不思議な機能をふんだんに取りそろえ重装備化したモノとなってしまいました。

まるでボタンだらけで使い方が分からないリモコンのように…

では、こんな日本の住宅産業の流れの中で「自然素材」はどういう役割をになっていくのでしょうか?

次回に続く…

椎木

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